木材生産拡大チーム「集約化施業の先進地視察研修」を開催しました

県産木材利用推進プロジェクト(木材生産拡大チーム)では、10月7日(木)から8日(金)にかけて、財団法人佐賀県森林整備担い手育成基金との合同により研修会を開催しました。鹿児島県内のかごしま森林組合及び株式会社島津興業を訪問し、提案型集約化施業や高性能林業機械を活用した低コスト素材生産の取組などについて学びました。

1かごしま森林組合(鹿児島県南九州市川辺町)
○平成18年7月に鹿児島市・いぶすき・ひおき・南薩の4森林組合が合併して発足した鹿児島県下最大の森林組合。
○組合員数約3万4千人、年間約2万7千m3の素材を生産。
○県や地元大学主催の各種研修会への職員派遣や、定期的な職場研修による森林施業プランナーの育成、さらにGISやGPSの導入による組合員所有林情報のデータ化などにより提案型集約化施業を推進。
○高性能林業機械を活用した素材生産では、並列型作業システム(作業路に対して伐採列を斜め30度方向に入れ、各種作業を並行して行う作業システム)を試行。
実践団地(面積3ha、平均傾斜14度、路網密度約350m/ha、平均胸高直径28cm)では、1日1人当たり7.5m3の生産性を実現
○ 素材生産における流通コストを縮減するため、山土場で一定の仕分けを行い、素材を山土場販売している。

2株式会社島津興業(鹿児島市宮之浦町)
○ 大正11年に薩摩興業株式会社として創立され、現在社有林約2千6百ha所有。
○ 素材生産では、高性能林業機械(ハーベスタやフォワーダ)を活用、社有林の施業団地では路網密度を200m/haを基準に整備、主に車両系の生産システムにより1日1人当たり約5.5m3の生産性を実現。
○ 平成18年度からは行政支援事業を活用し、社有林周辺の民有林を中心に提案型集約化施業にも取り組む。
○ 当初、指導林家などの協力を得て、承諾の取り易さを優先させて集約化を進めたが、実際の施業段階で契約地が散在するなど作業が非効率的になったこともあり、現在は、アクセスや効率性を優先して候補地を選定後、森林所有者を役場の土地台帳閲覧等で確認し集約化を進める。
○ 社有林周辺の民有林で集約化を進めることにより、周辺の森林所有者との面識や信頼も深まり、作業道の開設などにおいても協力が得られ易くなるなど社有林経営でもメリットが生まれ、また、森林所有者側も社有林の作業道を活用して所有林へのアクセスが容易になるなどお互いにメリットが生まれている。

今回、森林組合と民間事業体の2箇所を訪問し研修会を開催しましたが、県内それぞれの現場でも活かせる部分は参考にして、提案型集約化施業や低コスト素材生産を推進していきたいと思います。
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写真:株式会社島津興業の現地