【レポート】日本伐木チャンピオンシップで佐賀県選手が活躍!

第4回日本伐木チャンピオンシップで佐賀県の2人が種目別1位に輝く!

 林業技術及び安全作業意識の向上等を目的として5月21日・22日に青森県で開催された第4回日本伐木チャンピオンシップにおいて、佐賀県から出場された太良町森林組合の坂口学さんと岩永大輔さんがそれぞれ種目別で1位の成績を収められました。
 当大会は世界伐木チャンピオンシップルールに基づいて、伐倒競技、ソーチェン着脱競技、丸太合わせ輪切り競技、接地丸太輪切り競技、枝払い競技の5種目で競われます。競技ごとに正確さや競技時間、安全動作などが採点され、合計点数で総合順位が決定します。
 参加者は24歳未満の男性がジュニアクラス、24歳以上の男性がプロフェッショナルクラス、女性がレディースクラスに別れて順位を競い、坂口さんと岩永さんが参加されたプロフェッショナルクラスでは上位3名が世界大会に日本代表として選出されます。
 坂口さんと岩永さんは惜しくも日本代表の座は逃したものの、日本中から集まった総勢97名の技術者が競い合う中で、坂口さんが接地丸太輪切り競技で、岩永さんが枝払い競技でそれぞれ1位を獲得されました。この素晴らしい快挙は、佐賀県の林業にとって非常に明るいニュースとなりました。

メダルを胸に(左が岩永大輔さん、右が坂口学さん)

 そこで、お二人にお話を伺いましたのでその様子をお伝えします。

まずは大会に出場された感想をお願いします。

(坂口)参加者は若い世代が本当に多いうえに、レベルが高いため、非常にいい刺激をもらえました。
(岩永)特に安全に対する意識が高く、普段の仕事でも高い安全意識を持って取り組んでいることが伺えました。そういった若い世代が日本代表になっており、改めて安全意識の大切さを教えてもらった大会でした。

次に成績の感想をお願いします。

(坂口)第1種目の伐倒競技で思うような点数を取れず、出だしで躓いてしまったため、気持ちを切り替えて第2種目からは攻めの姿勢で臨みました。それが接地丸太輪切り競技で大会新記録で1位といういい結果に繋がりました。

坂口さんの接地丸太輪切り競技の様子

(岩永)決勝に進めなかった他県の選手達から「頑張れ」って声を掛けられ、力をもらいました。枝払い競技ではこれまで練習してきた中で一番の手応えを感じる出来で1位をとることができました。

岩永さんの枝払い競技の様子

大会に向けてどれくらい練習されていますか?

(坂口・岩永)大会の2、3か月前から、ほぼ毎日、仕事が終わった後と休日に練習をしています。筋トレにも取り組んでいて、組合事務所の2階に筋トレマシンを持ち込んでいます。坂口ジムです(笑)

昨年、佐賀県でも伐木チャンピオンシップを開催しました。次回は2023年の予定ですが、どんな大会になることを期待されていますか?

(坂口)大会によって、県内の若い人たちがもっと安全意識を高めてくれるいい機会になることを期待しています。
(岩永)林業事業体以外の方、例えば高校生などにもっと林業の魅力を知ってもらうキッカケになってほしいです。また、自分達以外にも佐賀県から全国大会に出場する選手が出てきてほしいです。

今後の抱負をお願いします。

(坂口)全国一位。そして世界大会の伐倒競技で満点を目指します。
(岩永)佐賀から世界に。坂口さんと2人で日本代表になりたいですね。

最後に、若い林業従事者やこれから林業を始める方にメッセージをお願いします。

(坂口)安全が第一。毎日コツコツ。ケガしないようにやっていきましょう。
(岩永)林業を始める際、「自然の中で働きたい」などの理想があると思いますが、実際は大変です。でもやりがいがある仕事なので、一緒に楽しくやっていけたらと思います。

 インタビューを通して、お二人の口からは「安全」という言葉が多く聞かれました。重いチェーンソーを自在に操るお二人のカッコいい姿に憧れますが、日々練習に励み、地道な努力により培われた技術は、何よりも「安全」のため。お二人の安全と技術向上に対する思いが改めて感じられました。
 また、林業は大変な仕事だからこそ、一人ではなく仲間と一緒に、時には競技を通して他の事業体の方とも交流を深め、楽しくやっていくことの大切さを教えていただきました。

県は林業を応援します(左から、小山田林業課長、坂口さん、岩永さん、太良町森林組合参事・池田さん)

 県では、今年度から「さが林業アカデミー」を開校し、林業従事者を新たに見出し教育する取り組みを始め、また来年度には「SAGA伐木チャンピオンシップ2023」の開催を予定するなど、林業の担い手の確保や育成、イメージアップに力を入れています。
 それらの取り組みにより林業のすそ野を広げ、佐賀県全体の林業従事者の技術や安全意識のさらなる向上、佐賀の山を守り育てるための「さがの林業再生プロジェクト」を進めていきます。
 そして、近い将来に佐賀県の林業従事者が世界大会へ出場する日が来ることを期待しています。

(林業課林産担当)