佐賀県産木材地産地消の応援団紹介5「有限会社菰田建設」
今回は、昭和38年創業、佐賀市内を中心に伝統的在来工法の住宅建築を行う、有限会社菰田建設 代表取締役 菰田 浩さんにお話を伺いました。
菰田建設の特徴は、主に富士町の山から木を伐り出し、天然乾燥の後、自社工場で製材、熟練した職人が材を選定し手きざみした無垢材をふんだんに使用することです。
「ほら、この材、良かろ~」と見せていただいたのは、富士町内から切り出したスギ、ケヤキやカヤなど、いずれも60~80年を超える木から挽いた柱、桁、板材。
良い木があると聞けば社長自ら現場に行き買いつけ、また、山から木を伐り出す時期も9月以降から2月頃まで、納得いく材料を得るために製材も自社で行うなど、建築はもとより、地元の良い木を選び抜き、そして、職人の技術で見事な家が出来上がります。
ケヤキ30センチ角6mの通し柱なども見事ですが、家の中には、床材は防音効果などを増すため厚さ35mmと一般的な厚さの倍以上、押入れや洗面所には防湿効果を高めるため無垢板を張るなど、木づかいの工夫がそこかしこにあります。
また、「先祖が植え育てた木で家を作りたい」との施主からの依頼にも、山から木を伐り出し、乾燥、製材、建築と、全て自社で対応されています。「自分の所で山からの伐り出しからするので、3m一律でなく、8mや5mなど必要な長さに切ることができる。」、「いいモクが出る木をとって置いて施主に材の使い方を提案する」とのこと。
佐賀の木を知り尽くした菰田建設さんならではのすばらしい家づくりを拝見することができました。
写真上から
スギ丸太の前で有限会社菰田建設代表取締役菰田浩氏
職人の手による墨付け作業
個人住宅外観 落ち着きのある美しいたたずまい
床材は35mmの富士町産スギ材
◆有限会社菰田建設
〒840-0501佐賀市富士町大字古湯816
TEL:0952-58-2658 FAX:095258-2841
http://www2.saganet.ne.jp/komoda-k/index.html