県産木材利用推進プランナーが現場からお伝えします
県産木材利用推進プランナー御厨圭祐さんがお伝えします。
今回はまず、県木材協会で作成している県産木材のぼり旗についてです。
のぼり旗は2種類ご用意しておりますが、こちらにはある2つの思いと願いが込められています。ただ予算を使い、ただ配布するために作ったのでは、それはただの無駄遣いなんです。これには、県産木材の推進の他、県内の木材業界、建築業界共に更なる発展をして頂くこと、そして県民の皆様に幅広く県産木材の存在を知って頂くこと、こういった思いが込められています。
これまで、県産木材には様々な意見が寄せられてきました。工務店側から一番多いのが県産木材の取引方法や入手先が明確でないということです。木材製材業側から一番多いのは、コストが合わないといった意見です。
しかし、家を建てる側からは佐賀県産木材を使用した家に住みたいとの意見が多くあり、需要が明確に増えてきているのも事実です。
だから、出来るだけ多くの方々にこの旗のことを知ってもらいたい。そして、そういった方達がこの旗を見つけたときには、気軽に声をかけられるように...と。どうか心からご協力をお願いします。
県産木材は良くないなんていうのも、気づいた時には遠い昔の話になっていればと願っています。
佐賀県には七山や多良岳など素晴らしい山々が存在していますが、そのPRが下手だという声も上がっています。「遠慮なんて必要ない」私は、こういった応援の意見を真摯に受け止め、積極的に確実に実行していく必要があると考えています。
プラスになるようにどこかで1つの方向を向いて進まなければ、これまでと何も変わらないどころか衰退するだけだと私は思います。何かを変えるというのは容易なことではないかもしれませんが、必要としている人が一人でもいる限り、活動します。
次に乾燥技術では、現在、他県に引けをとらない天然乾燥木材の他に人工乾燥の技術について、佐賀県でも動きがあります。従来の乾燥方法では120℃ほどの高温を7日~10日ほど生木の木材に当てていましたが、外割れが少なくても中身が割れるといった問題がどうしてもありました。そこで、出来るだけ中身を痛めない方法で乾燥をするといった2日ほどの短期乾燥の方法を取り入れています。この方法には、大分県をはじめ九州各県からのご協力を頂いております。伊万里にある大型ラミナ工場である中国木材の協力により、佐賀県産の人工乾燥木材はこれまで以上に大きく変わろうとしています。
今後も佐賀県の木材業界および建築業界は、各団体および皆様の力により、必ず成長を続けていけることと確信をしております。
写真左 がばいじゃーもく祭り(伊万里市)での県産木材PR活動
写真右 従来方法より短期間で乾燥した県産木材
◆ 県産木材利用推進プランナーへの相談は「佐賀県木材協会」へどうぞ
佐賀県木材協会 〒840-0027佐賀市本庄町278-4佐賀県森林会館内
電話0952-23-6181 FAX0952-29-2187
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