佐賀県産木材地産地消の応援団8「西部木材工業」
今回は、昭和49年創業、佐賀市久保田町で木材の製材・加工・乾燥・販売をされている西部木材工業の福田 健一さんにお話を伺いました。
西部木材工業では、約7年前から遠赤外線低温乾燥機による佐賀県産乾燥木材の生産に取り組んでいます。高温乾燥では、通常100度以上の温度で木材を乾燥しますが、西部木材工業の低温乾燥機は、60度未満の温度で乾燥するものです
この低温乾燥機で生産された乾燥木材の特徴は、色、艶や香りなど木材の持つ良さが保たれた状態でありながら、水分はしっかり落ち、木材の乾燥時に細胞を破壊しないので、天然乾燥木材と同じ様な仕上がりにすることができます。
取材時に低温乾燥機で乾燥した県産スギ柱材を拝見しましたが、その色の美しさにまず驚きました。その香りも森の中にいるような落ち着いた心地良い匂い、若干の表面割れはありましたが、内部割れはほとんど無く、とても美しい仕上がりでした。
また、この柱材は、大きな丸太の中心部、強度も優れ色も良い心材から切り出されており、すばらしい柱材です。
福田さんは、「目の前の製材品価格だけではなく、地球環境を守るためにも地産地消を意識して県産木材を積極的に使うことが大切。」、「佐賀県産の丸太価格は、県外産のものに比べ高い傾向にあるけれども、製材や加工でのコストを削減する努力をして、今後も品質の良い県産木材を提供していきたい。」と力強く語っていらっしゃいました。
木材の良さを最大限活かすよう工夫して、すばらしい製材品を生産し消費者に届けようと努力されている様子を伺うことができました。
写真上 西部木材工業 福田健一さん
写真中左 低温乾燥した県産スギ柱材
写真中右 遠赤外線低温乾燥機
写真右 西部木材工業の製材施設
◆西部木材工業
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