佐賀県産木材地産地消の応援団9「株式会社中島工務店」
今回は、大正12年に創業し、小城市で製材、建築、土木、舗装、分譲住宅など幅広い業務内容で事業展開されている株式会社中島工務店の住宅課長岸川さんと、製材主任増田さんからお話を伺いました。
中島工務店が建築する個人住宅は、ほぼ100%木造で建築していますが、最近の住宅の建て方は和室が少なく、和室を作っても家の中で一間だけという家が多くなり、木を表に出してふんだんに見せる造りが少なくなっています。
そこで、中島工務店では、「和室を面白くする」取り組みをしています。木の良さを最大に生かし、木を見せ、どこかホッとして懐かしくなるような造り、古民家風の和室を提案しています。この古民家風和室を取り入れたモデル住宅では、見学会で来場者から大好評をいただき、来場された際にこの和室を作りたいと依頼された方もいました。
私もモデル住宅を見学しましたが、外観からは想像もつかない程落ち着いた感じの和室は、大きな指鴨居、地元の建具屋さんによるオリジナルの建具や畳で整えられ、とても心地良い空間です。
その寝室には、佐賀を代表する雄大な天山を絵のように切り取って眺められる横長の窓を配置したくつろぎの空間で、居間や水回りなどは機能的で標準より良いものを使って造り上げられていました。ちなみに、この分譲地は既に完売しています。
さらに、住宅のほかにも木造の牛舎など畜舎の建築もしており、最近では、木材を142?使用した5棟建て牛舎と堆肥舎を建設しました。
創業時は製材業が主で、建築に使う材は現在も県産木材を自社製材しています。特に寺社建築などでは特殊材も多いので、製材部門を持つことに社長のこだわりがあります。
「50年前に建てた施主さんから、建具の調子が悪いから見てくれと電話があって、すぐ現場に行って対応した。」という言葉からもわかるとおり、地元に根差し、信用して選んでもらいたいという強い思いで、日々現場を飛び回っていらっしゃる様子を伺うことができました。
写真上から
株式会社中島工務店 岸川住宅課長、増田製材主任
モデル住宅(小城市)の古民家風和室
牛舎外観と牛舎内部
◆株式会社中島工務店
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