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佐賀県産木材地産地消の応援団10「倉永建築設計工房」

ブログ 2011.02.18

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今回は1999年設立し、神埼市で住宅の創造的な設計・監理をされている倉永建築設計工房代表の倉永大延さんに、事務所兼住居の「仁比山の家」でお話を伺いました。
この建物は、見晴らしのいい2階をメインフロアにしていて、1階部分は駐車スペース等として利用できるもので、遠くからでも一目でわかる建物です。

倉永建築設計工房では、建てる場所の良さや特徴を大切にして周囲の環境を取り込み、その場所にマッチした住まい創りをしています。
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個人の住宅を建てる時、基本は木造です。木造のほうがRC工法よりも、コスト的にも安くできるし、利子補給制度を活用しているので木造を提案します。
ただ、適材適所、全て木造だけというのではなく、木造、RC工法、新しい工法等、それぞれの良さを出し切ることを意識し工法を選択しています。
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例えば、最近、設計監理した写真の個人住宅では、設計イメージや空間に合う工法として、拡張樹脂アンカー工法を採用しました。この新工法では、細い部材で広い空間が取れ、しかもシンプルな見かけになります。
伝統工法に新工法を織り交ぜることにより、広がりと同時にお互いの気配が感じられる空間を表現しました。
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また、太陽光で温めた空気を床下に送り込み空気を循環させて底冷えを軽減し、かつ、エアコンの立ち上がり費用を抑える工夫をしています。これは床下の湿気対応としても有効であり、住宅の長寿命化にもつながります。
設備を考える時は、イニシャルコストとランニングコストを意識した工法の選択が重要です。
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さらに、木製建具の良さも伝えたいと思っています。雨戸、障子などの木製建具には味があり、自然を感じながら外との関係を柔らかくつないで暮らせる空間創りができます。
木製建具は、反ったり、ちょっと手間がかかったりもするけれども、環境条件等が許す限り、自然を感じられる豊かな暮らし方が良いと考え、施主にも提案しています。

倉永さんは、工法やコスト面の研究も深いのですが、何よりも「家を建てて、家族が幸せになることが一番大切」という言葉がとても印象的で、興味深いお話を伺うことができました。

写真 上から
倉永建築設計工房 代表 倉永 大延さん
倉永建築設計工房事務所兼住居外観・内部
個人住宅 外観・内部

◆倉永建築設計工房
〒842-0122神埼市神埼町城原3617-1
Tel・FAX:0952-51-1595
http://homepage3.nifty.com/kuranaga-architect/

◆ 募集してます。佐賀県産木材地産地消の応援団
佐賀県庁林業課林産振興担当
〒840-8570佐賀市城内1-1-59
電話0952-25-7133 FAX0952-25-7283
e-mail:yoka-wood@pref.saga.lg.jp
http://www.yoka-wood.jp/