喜多俊之氏デザインの2畳結界(組立式茶室)の試作
大阪国際見本市に出展されていた松田木工に、世界的デザイナーとして知られる喜多俊之氏から2畳結界(組立式茶室)の制作依頼があり、軸組は番匠井手、建具は松田木工、畳は大川の添島勳商店。プロデュースを私、関光(NPO調和の森)が行うことになりました。
2畳結界は、構造的には85mm角の柱8本で2200mmのモジュールの立方体を作るという簡単な構造ですが、これはパリやミュンヘンなど世界を駆け巡る代物なので、素人が容易に組立て、解体することができ、最低限の安定性を確保しなければならないという極めて難解な構築物です。
柱にはスギの芯去り材、建具にはスギの白太(シラタ:色が白い部分)、障子紙には美濃の手すき和紙を使っています。
この2畳結界は、今後、世界各国に売り出していく予定となっており、日本文化を世界に発信するための新たなツールとなる日は近いかもしれません。