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佐賀県産木材地産地消の応援団11「ie工房 弘祐」

ブログ 2011.03.18
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今回は、2001年に設立し、古民家再生により住宅、店舗など建物全般の設計・監理をされている「ie工房 弘祐(いえこうぼう ひろすけ)」代表の鈴山弘祐さんにお話を伺いました。
話を聞いた場所は、鈴山さんのパートナーで、大工棟梁深村和彦さんの作業場です。
ここには、60坪規模で約4軒分に相当する量の太くて黒光りする立派な梁材、柱材、床材などの古材、古民家の建具や家具が整理され保管してありました。
鈴山さんは、適切に補強すればこれからも長く使える古材が、壊され捨てられてしまうことが多い現状を目の当たりにして、古民家再生に取り組むようになったそうです。
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建築に使うのは古材だけではなく、使える古材を最大限に生かしつつ、足りない部分は新しい地元の材料でしっかり補う、新しいものと古いものをうまくマッチさせてきちんと使います。
地元の気候風土に合わせ、地元の材料を使った家づくり、人と環境にも優しい住まいづくりを目指しています。
古材を使っていると、昔の人は良く木を見て丁寧に使っていたことがわかるそうです。曲りや木目といった1本毎に違う木の個性を生かした木取りや木づかいがあります。
棟梁の深村さんは、「大きく曲がった古材の組み立ては難しくて、夢でも悩んでいることがあるけれども、だからこそ面白い!」と笑って話してくださいました。
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古民家再生には種類があり、ie工房では全くの新築も手掛けられています。
「現地再生」は、もともとある家を生かしながら快適にリフォームします。
「移築再生」は、古民家を丁寧に解いて別の場所に立て直します。
「部分再生」は、昔の建物の一部を新築の建物に組み入れます。
「古材利用」は、新築の建物や改築の部材として利用します。
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写真のギャラリー喫茶欒(まどい、佐賀市)は、草葺きみかん農家の民家を、喫茶兼ギャラリーとして移築再生したものです。建築基準法で草葺き屋根にできない地域だったため、草葺き屋根を鉄板で覆ったように見せた形にしています。
さらに、ie工房では、施主に古材を見せて選んでもらうことや、木を刻む体験などを通して、木材への理解を深める取組もしています。
建築を含めた風景を、単に保存という形で次世代に残すのではなく、「活かす」という手法で、循環型住まいを後継者育成も含めて取り組まれている貴重なお話を伺うことができました。
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写真説明
1ie工房弘祐 代表鈴山弘祐さん(左)とコンビ歴10年の大工棟梁深村和彦さん(右)
2ギャラリー喫茶"欒"(まどい)移築再生後外観
3ギャラリー喫茶"欒"(まどい)再生前
4ギャラリー喫茶"欒"(まどい)喫茶室
5個人宅 新築外観、6個人宅 新築居間

◆ie工房 弘祐
ie工房 弘祐の紹介パンフレット(PDF)
〒849-1315鹿島市大字三河内甲2979-1
Tel・FAX:0954-62-7443
http://www.geocities.jp/kusabukiminka/

http://homepage2.nifty.com/iekoubou/

◆ 募集してます。佐賀県産木材地産地消の応援団
佐賀県庁林業課林産振興担当
〒840-8570佐賀市城内1-1-59
電話0952-25-7133 FAX0952-25-7283
e-mail:yoka-wood@pref.saga.lg.jp
http://www.yoka-wood.jp/