佐賀市における校舎の木造化の現状と取り組みについて
本日は、佐賀市教育委員会の金子泰久主任を訪ね、佐賀市における校舎の木造化の現状と取り組みについてお伺いしました。
佐賀市における校舎の木造化あるいは内装の木質化の取り組みは、公共建築物等への県産木材の利用を推進していくうえで、極めて重要な意味があります。
「国では、2023年までに木材自給率を50%にするという目標を設定されましたが、佐賀市では今後どのように対応されますか?」という問いに対し、下記のとおり御回答をいただきました。
佐賀市教育委員会としては、木の持つ力を充分に認識していて、国が本格的な方針を示す前から既に校舎内装の木質化に取り組んできており、今後もその方向性は変わりません。
塩化ビニール製のタイルや有機系の塗装をしたフローリングを使用した場合、高機密高断熱が求められる現代建築にあっては、結露を引き起こす可能性が 非常に高いため、その問題を解決する意味からも床に無塗装の無垢材を使用 することを推進しています。
また、無垢材を使用することで得られる効果として、精神の鎮静効果や断熱効果なども期待できます。
さらに、エネルギーの削減が叫ばれている昨今、省エネにも一役買うことになり、公共施設に課せられた社会的な役割からも、極めて重要な意味を持つと思います。
今後は、校舎内装の木質化を一層推進するため、使用部材の寸法の統一化を進めるなど、コスト縮減を図っていきたいと考えています。
これらの取り組みがはずみとなって、今後も佐賀市の取り組みがより一層進展することを期待します。
(NPO法人調和の森 関光)