佐賀県産木材地産地消の応援団13「みね建築工房」
今回は、唐津市で住宅の設計、建築・監理をされている、みね建築工房代表 峯正浩さんにお話を伺いました。
お話を伺ったのは自宅兼事務所、唐津市七山産の葉枯らし天然乾燥材を使った板倉創りで、住宅街のなかでひときわ目を引く美しい造りの建物です。
みね建築工房では、地元唐津市七山産の天然乾燥スギ材をふんだんに使った木造住宅づくりにも積極的に取り組まれています。
さらに、施主がそれぞれの専門業者と直接契約し、競争入札方式によりコストダウンを図る建築手法、コンストラクション・マネジメント(CM方式)にも取り組まれています。CM方式を取り入れることで、みね建築工房では、見積もり比較して徹底的に良いもの選択し、かつコストコントロールしながら、施主が本当に求めるいい家を、施主と建築士が一緒に建てていくことを実現しています。
また、製材所にも施主と一緒に見に行き、木材が割れることや割れにくい木の使い方、その努力や工夫を説明することや、様々な木材のサンプルを触って、暖かさ、硬さ、爪でひっかいた傷跡など、五感で感じてもらい施主に理解してもらうことで、疑問や不安が解消され、数ある資材の中から施主の希望にあう最良の木を選択してもらっています。何よりも、施主が安心して住める家づくりを優先していて、建築中は、施主をなるべく現場に引っ張り出し、現場を見ながら説明しています。特に、骨組みや下地は、重要な部分ですが、工事が進めば見えなくなる部分なので、施主にしっかり見て理解してもらうとのこと。こういった施主への丁寧な説明で、施主自身も木材や家づくりにとても愛着が出るためか、完成後のクレームはこれまで一切無いそうです。
そして、地元の木を積極的に家づくりに使い、地元で循環する環づくり、自然環境や地元産業にも貢献したいと「唐津の山の木で家をつくる会」を設立し、これまでに、会員の連携協力で、植樹活動や、伐採・製材・建築現場を回る見学会も実施しています。
今回、峯さんからお話を伺い、CM方式や「家を売るのではなく、施主と最良のものを一緒になって造る」という言葉がとても印象的でした。写真上から
みね建築工房 代表 峯 正浩さん
県産木材をふんだんに使った住宅外観と内部(撮影:石井紀久様)
◆みね建築工房 詳しくはこちらへ
〒847-0824唐津市神田2425-11
TEL:0955-72-4812 FAX:0955-
http://www.minekenchikukoubou.com/
◆国土交通省「CM方式活用ガイドライン」
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/const/sinko/kikaku/cm/cmhead.htm
◆募集してます。佐賀県産木材地産地消の応援団
佐賀県庁林業課林産振興担当
〒840-8570佐賀市城内1-1-59
電話0952-25-7133 FAX0952-25-7283
e-mail:ringyou@pref.saga.lg.jp
http://www.yoka-wood.jp/