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■ 学習机・椅子は、機能優先、素材優先?

ブログ 2012.03.28

学校の学習机と椅子について考えてみる。

一般的に使用されている物は、鉄製のパイプと合板を使い、軽くて丈夫なものである。
これをすべて木製にした場合、どうなるか。雰囲気はあるが、重くなる。
つまり機能優先か、素材優先か?と言う事になる。
現在,主流のパイプ製の机と椅子の特徴と言えば、パイプ部分は強度を確保できる最低限の部材量で、ライトグレイのメラミン焼き付け塗装を施してある。
天板、座板は20mmt程度の積層合板に硬質ウレタンが塗布してあり、メンテナンスフリーである。
機能重視(コスト含む)であり、これ以上のパフォーマンスは無いほど、一片の贅肉も付いていない。
しかし、デザイン的にも古く感じられ、何かしら無表情(無機質)に見えてしまう。
一方、木製の学習机・椅子は、強度を確保するため部材の寸法が大きくなる分、重量が増加する傾向にあるが、温もりや懐かしさを感じさせるとともに、その存在感は圧倒的である。
ここ数年、木製の学習机・椅子を取り入れる学校は増えてきたように思うが、普及は遅々としてすすんでいない。
このような中、佐賀市諸富町の「岡インテリア工業佐賀営業所」では、県産木材とスチールを活用したスタイリッシュな学習机を考案している。

今後の学校建築は、木造化又は内装木質化が進み、また、デザイン性に優れた構造になると思われることから、生徒が使用する学習机もデザイン性、機能性に優れた「カッコイイ」ものにしたいという、考案者の思いが込められている。
今後、試作品ができるなど進展があれば、また、レポートしたいと思う。

 関光 拝

スタイリッシュな学童机の提案(PDFデータ)<