県産木材利用推進プランナーが現場からお伝えします
県産木材利用推進プランナー 田中耕治さんが現場からお伝えします。
この一年、県産木材利用推進活動を続けてきまして、県産木材の需要が高まってきていることは、喜ばしいことです。今回その中で、特にこれからの進展に期待されることを二つご報告いたします。
まず一つは、佐賀県助成金事業のひとつであります「住みたい佐賀の家づくり推進事業」に対しての意見(要望)ですが、平成23年度は5月と10月の二回、合計60件の募集でした。この募集にかなり応募があり、抽選ということになりました。抽選に落ちた方の中には、この補助金申請のために、わざわざ高い金利のローンを組んだにもかかわらず落ちたことにより、安い金利のものに組み替えた方もいました。また別の方は、県産木材の使用をやめて、値段が安い一般材に変更された方もいたそうです。「募集をもっと増やすことは出来んのか!? 」「せめて抽選ではなく、先着順にしてくれ!」という意見をかなり(物凄く)聞いております。県でも、この意見に対して何らかの回答を示してほしいものです。
次に二つ目は、『公共建築物木材利用推進法』に基づいて、昨年12月に佐賀県でも『公共建築物木材利用推進方針』が策定され、公共建築物や公共性の高い建築物は、可能な限り県産木材を利用し、木造化・内装木質化することが示されました。
昨年から多くの市町で、老朽化・耐震補強等に伴い小・中学校の大規模改修工事が始まっております。この県方針等に沿って 県・市町産木材の指定がなされる見込みです。これに対応して木材の安定供給と地域の活性化を図るため、小城・多久地区では、県産木材安定供給協議会を発足させ、共同受注・安定供給することとされています。佐賀市や唐津市に於いても、協同組合の設立や木材同業組合を中心とした取り組みがされております。
まだまだ県や市町の協力が不可欠の状況となっていますが、地域の業者・組合が結束し、地域ごとの連携を保ち、業界の向上のために努めてもらえるように、我々、県産木材利用推進プランナーも努めていきたいと思っております。
◆ 県産木材利用推進プランナーへの相談は「佐賀県木材協会」へどうぞ
佐賀県木材協会 〒840-0027佐賀市本庄町278-4佐賀県森林会館内
電話0952-23-6181 FAX0952-29-2187
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佐賀県庁林業課林産振興担当
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