平成26年度県産木材利用推進プロジェクト「第3回木材生産拡大チーム会議」を開催しました。
12月17日(水)、嬉野市嬉野町の搬出間伐現場及び鹿島市の杵藤農林事務所会議室において、今年度第3回目となる木材生産拡大チーム会議(低コスト推進部会と合同)を開催しました。
会議には、県産木材の生産拡大に取り組む林業事業体や行政の関係者28名が集まり、生産性向上に向けた現地検討会や意見交換を行いました。
<現地検討会>
列状間伐を主体に搬出間伐を実施している低コスト木材生産モデル地区「西吉田地区」(面積7.5ha)において、鹿島嬉野森林組合から団地設定、路網計画・作設、作業システムなど概要説明を受けた後、現地検証及び意見交換を実施。
○主な質疑
・森林作業道の線形決定における森林所有者との調整や作設の工夫
・団地設定から森林所有者への提案書提示・施業・精算までの手順 など
<室内会議>
(1)クリーク護岸整備用丸太の需給状況の報告
・今年度の丸太の供給状況及び今後の需給動向について県林業課から報告。
今後とも、需要に的確に対応できるように、計画的な生産に取り組むことを関係者で確認。
(2)木材生産性向上のための手引書の検討
・今年度作成を進めている手引き(案)について県林業課から説明し、意見交換を実施。
(3)森林総合監理士育成研修等の報告
・森林総合監理士フォローアップ研修(木材安定供給研修、
作業システム研修)及び森林作業道研修(作設指導)の受講者から研修内容について報告。
(4)先進地事例研修会の報告
・12月3日から4日にかけて有限会社安田林業(広島県)及び石央森林組合(島根県)を訪問して現地視察した先進地事例研修会について事務局(県林業課)から報告。
今回は、木材生産拡大チームの専門部会として設置されている「低コスト推進部会」との合同会議として開催し、林業事業体の実務担当者や森林管理署の方々など多くの参加があり、今後の取組の推進に向けて有意義な情報交換の場となりました。
木材生産拡大チーム座長(県森林組合連合会 参事) 北村
(嬉野市嬉野町「西吉田地区」にて)
4残1伐の列状間伐を主体に一部定性間伐を実施。
(本数間伐率25%)
今年度導入されたハーベスタを活用。
装着されているウインチも木寄せで活用。
作設された森林作業道(幅員3m)
土場における丸太の集積状況。
フォワーダ(3t積)を活用。
室内会議
(杵藤農林事務所会議室にて)