新築になった木造の石橋建築事務所を訪ねる
「空気質を究めた杉のオフィス」
今回の新築に伴うpress release のタイトルには「空気質を究めた杉のオフィス」とあります。
また、その建築特徴は以下の通りです。
1. 県産杉材を用いた木造大空間
佐賀県産の杉を用い、BP(Binding Pilling) 構法※1により木質大型空間を実現し、TKS構法※2で仕口や継手の金物を隠す事によりすっきりとした納まりとなり、美しい木肌をより際立たせる事ができた。内装材(床・壁)にも杉材を用いる事により、柔らかく温もりのある優しい室内空間を実現した。
※1 芯持ちスギ材を樹脂で圧着し 束ね重ねた材
2. 執務者のQOL(Quality Of Life)※3 の向上
空気質を高めるためCUSP(Clean Unit System Platform) ※3を導入し、クリーンな空気環境(ISO クラス7) を実現し衛生的で快適な執務空間を創った。
3. エコロジーアンドエコノミー建築
防露・調湿性に優れたセルロースファイバーを断熱材として屋根、外壁、床に採用し、人に優しい健康的な室内環境を創り、高気密アルミサッシュ(A-4) を採用し、漏気による空調時のエネルギーロスを最小限に留めた。
CUSP※4 システムと併せて空調運転することにより、外気導入による負荷をゼロにすることができ、極めて高い省エネルギー性能を実現した。
上記のごとく、極めて洗練された木質空間となっていた。
この事例は今後、県内の木造公共建築物に大いに影響を与えるだろう。
※4 清浄環境技術
関光放浪記第2章より