T邸 優秀賞一般社団法人佐賀県木材協会代表理事会長賞
【設計/施工】株式会社田久保建設
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住宅の特徴(紹介)
堅さと冷たさ、柔らかさ温かみが共存した各所で表情を変えるお住まいです。北面の外観(玄関側)はメインにブラックのカルバリウム鋼板を使用。敷地外から見ると、堅く冷たいイメージですが、入口部分には木を使い、家の中に入る際に表情を変えるようなアプローチにしました。南側(LDK、ウッドデッキ側)はたくさんの光が入り、白と木が映える開放的で温かみのある空間になりました。一見、冷たい閉鎖的な家ですが、中に入った瞬間の解放感と木の持つ素材の風合いと柔らかさで、ホッとするような温かいお住まいになりました。
住み手の思いを汲んだところ
「メリハリの効いた、他にない、かっこいい住まいを造りたい」というところから始まりました。鋼と木という異素材との組み合わせや閉鎖的な外観から開放的な内観にする等、住まいにギャップを持たせ、家に来る人を感動させるような住まいを目指しました。
木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ
玄関アプローチ、南側ウッドデッキの天井部分に利用しました。雨風の当たりにくい部分に配置し、半屋外のその空間と調和し木の経年変化を愉しめるように工夫しました。
木材を使用した箇所(外装・内装)
外装箇所/玄関アプローチ(天井)、南側ウッドデッキ(天井)
■住宅概要/敷地面積 251㎡・延床面積 118.83㎡
木材使用量(㎥)
全体使用量/15.1245
うち県産木材(㎥)
全体使用量/10.8109
うち構造材/10.6219
うち内装材/0.189
審査委員講評
「他にはないカッコいい住まい」という住み手の思いが外観・内装のデザインにうまく反映されている。スチールの黒と木の調和がセンス良く仕上がっている。内装には、杉をはじめとした様々な種類の木を使用されているが、色合いのバランスが良くまとめられて個性的かつ魅力的な木づかいとなっている。