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【施工】森田建築/【設計】ie工房 弘祐

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N邸 優秀賞一般社団法人佐賀県木材協会代表理事会長賞

日本の伝統の技を駆使し自然素材にこだわった住まい。匠の技は、自然環境にあった心地良い暮らしをもたらした。

住宅の特徴(紹介)

建物は高台に建ち、晴れた日の建物からの眺望が良く、各部屋の風通しが良いです。外部、内部(構造材)共国産材の杉(土台桧)を使用し、外壁は竹小舞に土壁、漆喰塗り、一部杉板貼りに塗装など、自然素材にこだわった分コスト高になりましたが、サイデングやビニールクロス仕上げの住まいと違い、大変満足していただきました。

住み手の思いを汲んだところ

1計画段階から数年を積み重ねて完成した住まいです。2環境にやさしい住まいにしたいという希望で、出来るだけ自然素材を使用、仕上げ材の床・腰壁・天井は無垢材の杉、外壁は竹小舞下地の土塗り壁漆喰。
3台所から居間・食堂・庭、来客が来るのが見渡せるように計画している。

木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ

内外部の構造材は県産材の杉(土台桧)を使用している。特に仕上げ材、床:杉板厚30、腰板:杉板、天井:杉板、食堂台所の吹き抜け部分の丸太材の杉を加工した梁は、全てが佐賀県産ではないが、出来るだけ佐賀県産を使用するようにしている。

木材を使用した箇所(外装・内装)

外装箇所/1階正面の腰板杉材・3面の外壁杉板、2階正面の腰板杉板・正面上部の壁、裏面上部の壁杉板
内装箇所/1階玄関ホール、廊下、居間、食堂、台所、洗面脱衣室、トイレ、納戸。2階:寝室、廊下、納戸、トイレ(床、腰壁、天井)

■住宅概要/敷地面積 786.50㎡・延床面積 152.07㎡
木材使用量(㎥)

全体使用量/33.00
うち構造材/23.00
うち内装材/6.00
うち外装材/4.00

うち県産木材(㎥)

全体使用量/25.00
うち構造材/19.00
うち内装材/4.00
うち外装材/2.00

審査委員講評

県産材を含む木材を柱から建具までふんだんに使い、デザイン良く設計されている。重厚な日本家屋の外観ながら、梁を生かした吹抜けなど開放感溢れる内観になっている。また、熱貫流についても検討されており、住宅を使用する上でも天然のエアコンと言えるような造りとなっており素晴らしい。