Y邸 優秀賞一般社団法人佐賀県木材協会代表理事会長賞
【施工・設計】株式会社小渕建設
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木材をふんだんに使ったモダンな木造住宅。和と洋の感覚を取り入れて、 落ちつきある魅力的な空間に。
住宅の特徴（紹介）
本住宅は、『木の香り心地よさ経年変化』を楽しめる家づくりをしました。玄関・ポーチ・トイレ和室では、木の香りを演出。
LDK内装の天井部分では、節有・無節木材を使用する事で木材本来の心地良さを提案。
木製建具では、板材を湾曲させ木材の木肌・木材の経年変化による木の色味変化を演出。
住み手の思いを汲んだところ
敷地の幅が狭い為、家族が集まる心地よい空間が欲しいとの要望があり、特にLDKでは県産木材の無節板材と合法木材の節有板材を同時に使用し木肌違いを表現し、板目方向を壁天井揃えて張ることで空間を奥深く演出できました。又、木製建具においては伝統的な框組舞良戸の板材を湾曲させ洋風アレンジしました。
木材（特に県産木材）の利用を工夫したところ
LDKには対面した桧の大黒柱を中心に配置し、各部屋の各所に木材を使用し木材個々の木色味・木目の良さを空間に提案しました。又、玄関ホール・和室LDK内装の壁・天井に佐賀県産杉材を使用し、経年変化による「さがの木』の木色味を演出しました。
木材を使用した箇所（外装・内装）
1.ポーチ外装の壁・天井部分
2.玄関・ホール・廊下内装の床・天井部分
3.LDK内装の柱・梁・床・天井部分
4.階段の天井部分
5.トイレの床・天井部分
6.和室の天井部分
7.木製建具
■住宅概要／敷地面積 287.32㎡・延床面積 117.58㎡
木材使用量（㎥）
全体使用量／18.00
うち構造材／17.61
うち内装材／0.22
うち外装材／0.16
うち県産木材（㎥）
全体使用量／13.76
うち構造材／13.39
うち内装材／0.22
うち外装材／0.16
審査委員講評
狭い土地を有効活用しながら、人が集うリビングや玄関などに杉材を使い、やすらぎの空間を演出。最近の住宅には珍しい「木」を見せる家になっており、建具のクスを使った伝統的な技法が素晴らしい。