M邸 入賞佐賀新聞社賞
【施工・設計】有限会社 諸岡建設／【設計】有限会社堤設計
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和の要素も取り入れた表現力豊かな住まい。それぞれの和と洋の関係が素材の質感と力強さを引き出す。
住宅の特徴（紹介）
田園風景の中にある和風住宅である。解体前の建物の明治期のイメージを残しながらの最新設備を整えた現代和風住宅（長期優良住宅）である。特に杉、桧を中心に木をふんだんに使い、珪藻土、漆喰等をいかした自然素材の住まいである。
住み手の思いを汲んだところ
2世帯住宅であり特にダイニングキッチンを広く使い勝手よくした。本家で親戚が多いため子供の管理や接客への配慮がしやすいようにキッチンとダイニング、和室の動線を大事にした。父の農作業上、裏玄関を広くし物の搬入をしやすくした。
木材（特に県産木材）の利用を工夫したところ
構造材には出来る限り県産木材を使用した。
木材を使用した箇所（外装・内装）
木材を使用した箇所（外装・内装）外装はほとんど木材を使用（白壁以外）内装は1階キッチン、ダイニング、洋室には桧板、2階の廊下、8畳には杉板、裏玄関の腰板、収納の壁には杉板をふんだんに使った。
■住宅概要／敷地面積 275.43㎡・延床面積 211㎡
木材使用量（㎥）
全体使用量／26.73
うち構造材／22.83
うち内装材／2.60
うち外装材／1.30
うち県産木材（㎥）
全体使用量／16.12
うち構造材／15.99
うち内装材／0.13
審査委員講評
明治・昭和の住宅を解体後、新築した住宅。明治時代の建物に似せたいという施主の想いに応えた和モダンな内装。本家という事で大勢の方が集う明るい空間となっており、和室、洋室の色味を白と木で調和させることで全体的にまとまった雰囲気となっている。