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【施工】有限会社 武藤工務店/【設計】有限会社白濱建築設計事務所

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N邸 入賞サガテレビ賞

採光や通風を考慮した新鮮な住まい。

住宅の特徴(紹介)

閑静な住宅街の中で北、西道路に面し東西に長く、広い敷地内に建つシンプルで重厚感のある家。北側道路に面する近隣の住宅の建物は、ほぼ庭が南という一般的な配置であるのに対し、施主の要望を踏まえあえて庭、開口を西面に向けた計画としています。ダイニング、2階ホールから観る西側を借景として捉え、西日の眩しさを回避させる為、下屋付きのウッドデッキ、吹抜け上部から明かりを取る等対策し、断熱、通風も配慮した空間にしています。シンプルな外観に対し、内部は木のぬくもりを感じる広い空間に仕上げました。キッチンを中心とした動線、及びダイニング〜リビングにかけて吹抜けを設け、家族の存在を感じられるよう配慮しました。住宅の顔となる玄関の仕様は、お客様をもてなす空間として特に気を配りました。

住み手の思いを汲んだところ

もともと所有されていた土地で長期間、身内用駐車場として使われていた敷地であり、今回家を新築するにあたり、施主様より駐車台数8〜9台、住宅については、プライバシー重視、広い空間、大きい窓、高天井、大きい収納、玄関での接客スペース、キッチンを中心とした動線、BBQができるお庭、家族が増えた場合への対応等が主な希望条件でした。駐車場スペースと住宅スペースの配分に苦労しましたが、幾度の打合せを重ねて要望に叶うプランに仕上げました。

木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ

内部の柱・吹抜け空間の梁材としてたくさんの県産杉材を使用し、木のぬくもりとそれぞれの木の表情の違い・木のにおいで安らぎを感じられる空間としました。また湿気のたまりやすい押入の壁にも杉板を張り、調湿ができるように配慮しました。 玄関天井には、様々な色合いの米杉を張り、美しいおもてなしの空間にしました。

木材を使用した箇所(外装・内装)

1. 構造材
2. 床板
3. 玄関天井
4. 階段
5. 造作棚板
6. 押入壁板
7. 枠材・手すり

■住宅概要/敷地面積 573.00㎡・延床面積 185.04㎡
木材使用量(㎥)

全体使用量/28.15
うち構造材/28.15

うち県産木材(㎥)

全体使用量/18.40
うち構造材/18.40
内装材面積/10.22

審査委員講評

リビングと2階との関係を吹き抜けで繋ぎながら、子どもたちのスペースもホールで作っているのがよかった。天井(玄関)の木材の使い方がいいアクセントでよかった。