O邸 入賞佐賀新聞社賞
【施工】株式会社坂井建設/【設計】k-space
木の優しさが我が家の笑顔をさそう。
住宅の特徴(紹介)
本物の自然素材のみで創り上げた家族がつながるスキップフロアのある家
住み手の思いを汲んだところ
間取りの際に、奥様が第一条件にあげられたのはスキップフロアを取り入れること。キッチンで家事をしながらでも、子どもたちが勉強している姿を見守られるようにスタディスペースとして活用する予定です。造作の勉強机は、使う時だけ広げられる折り畳み式にしました。後、ご夫妻が家づくりで大切にされたのは、木の温もりを感じられる自然素材の家で快適に安心して子育てができること。でしたので県産木材を贅沢にふんだんに使用し漆喰塗(珊瑚の塗り壁)との相性も抜群に仕上がりお施主様大満足の澄み切った空間に仕上りました。外観はその家の"顔"だからこそ、規則正しく並ぶ9つの小窓をアクセントに県産木材の腰板で和風ながらも個性的なデザインに。メンテナンスのことを考慮して、外壁には木目調サイディングを採用される方も多いですが、本物の杉板は質感と存在感があり、経年変化を楽しめるように使用しました。他にも沢山の想いが詰まったお家ですがお施主様と何度も打合せを重ねお施主様のご希望に添えるように熱い情熱と想いを込めて二人三脚で創り上げました。
木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ
木の温もりを感じられる空間にしたいとご希望でしたのでポーチから玄関、ホール、キッチン、ダイニング、収納スペース、リビング、和室と続く動線全てにおいて県産木材を使用し、森林浴のような快適な空間に仕上げました。県産木材の美しい木目を引き立たせる様に敢えて色付けせずそのままの風合いに仕上げました。スキップフロア階下も壁一面に県産木材を使用しご主人自慢の造作棚も手作りし、ご夫婦にもくつろげる空間になっております。木材の特性である調湿効果、消臭効果、リラックス効果を十二分に発揮出来る様に漆喰塗(珊瑚の塗り壁)と組合せ、湿度を感じない澄み切った空間に仕上げました。
木材を使用した箇所(外装・内装)
1. 外壁腰板
2. 各収納スペース全て
3. ポーチ天井
4. トイレ腰板
5. 玄関ホール腰板
6. 吹抜け天井
7. キッチン天井、 腰板
8. ダイニング天井、腰板
9. リビング天井、 腰板
10. スキップフロア階下壁
11. 和室天井、 腰板
全体使用量/31.61
うち構造材/14.68
全体使用量/29.02
うち構造材/12.09
外装材面積/34.58
内装材面積/169.3
審査委員講評
子どもたちの居場所をスキップフロアで作っているのがよかった。施主の想いをカタチにしており、特に杉板の深い軒が印象的でよかった。