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【施工】福田建設株式会社/【設計】宙工房

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住宅の特徴(紹介)

コンセプトは『SAGAStyle』日本伝統の家屋、庭先に見られる屋内と屋外が機能的なつながり(連続性)と、その永年の営みで磨かれた囲繞景観、南西側の開放的な眺望景観が、現代のライフスタイルのトレンドで住空間に取り入れられ「水」「土」「緑」「風」「光」を感じる開放感と季節感のある新しい感覚の佐賀平野の住空間である。『屋外デザイン』:周囲が水田であることと、背後に見える背振山脈のなだらかな稜線から、佐賀平野の原風景に馴染むような母屋とガレージ、庭、畑が一体となったシルエットとし、本物の素材と人工素材のバランスに優れたメリハリの効いたデザインとした。『意匠(屋内デザイン)』採光や通風に優れた明るい雰囲気とするため、大きな窓や天然素材(木材)、明色系の素材を主に採用し、建具や水回りなどのポイントには暗色系の素材を使いメリハリをつけた。人工素材については、全体デザインの中でその素材の質感が活きる使い方とし、ぬくもりの中にも品のあるデザインとした。また、屋内から屋外へ眺望景観、囲繞景観への視線誘導、借景を考慮した。

住み手の思いを汲んだところ

佐賀らしさを住宅のデザインに取り入れたいとの施主の意向をくみ豊かな敷地、景観を最大限に活用すると共に、素材についても県産材を使用する事で佐賀の家を目指した。又、施主の多趣味に対応した間取りとなっており、楽しめる住空間を提案させていただいた。

木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ

建物内外にアクセントとして県産木材を仕上げ材として採用し、近代的な素材と対比させることで、県産材の魅力を引き出すデザインとした。

木材を使用した箇所(外装・内装)

外装/エントランス側面及び軒天。
内装/リビングの折り上げ天井の一部。ロフト部分。

■住宅概要/敷地面積 499.36㎡・延床面積 140.36㎡
木材使用量(㎥)

全体使用量/20.28
うち構造材/19.56
うち内装材/0.04
うち外装材/0.68

うち県産木材(㎥)

全体使用量/12.34
うち構造材/11.97
うち外装材/0.37