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【施工・設計】良和建設株式会社

4 K邸 入賞佐賀新聞賞

自己所有の山林から伐り出した木材で建てられた築150年以上の古民家をリフォーム

住宅の特徴(紹介)

以前の古民家は、日当たりが悪く、冬は昼の数時間しか日が当たらない、築年数150年以上の古民家と築50年以上のお茶室棟を生け捕り解体をし、山から離れた北側に新たな建物の材料として、再利用しながら一部は、当時の建築のそのままを再現しました。

木材を使用した箇所(外装・内装)

昭和40年頃に建てられたお茶室の待合室の天井板に、屋久杉を使用してあり玄関の天井板として再利用しました。外部の付柱と付梁には、杉を特別に製材した化粧板を使用しました。

木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ

昭和30年頃に、所有してる山から自生してる木を切り倒して使用した檜の床板を一枚一枚綺麗に生け捕り解体し、新しい建物の御主人の床板へと再利用する事で、学生時代に過ごした勉強部屋の面影を思い出しつつ、今後末永く過ごして頂きたく利用しました。

施主の思いを汲んだところ

築年数不明で推定150年以上の古民家が、昭和30年頃先祖代々守ってきた山に自生してる木を切り倒して材料として使用した、二階の勉強部屋と昭和40年頃に建てられた、御両親の趣味のお茶室棟と15年前に瓦を葺替えたのを出来るだけ全部再利用して、建てて欲しいが、お茶室は、そのまま移築をして建物に繋げて欲しい。

■住宅概要/敷地面積 690.26㎡・延床面積 115.13㎡
木材使用量(㎥)

全体使用量/32.30
うち構造材/22.40

うち県産木材(㎥)

全体使用量/6.30
外装材面積/223.0
内装材面積/98.5

審査委員講評

施主様所有の山林から伐り出して、旧宅に使用されていたヒノキの床材を、丁寧に補修して再度床板として活用。お茶室を移築することで懐かしいながらも新しい空間へと生まれ変わっています。