【施工/設計】有限会社オアシス
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蒸溜処SAKANANBAR 優秀賞(審査委員長賞)
木の香りと風合いに癒されるバーで地域を明るく
住宅の特徴(紹介)
佐賀市の旧中心市街地である旧呉服元町アーケード街に位置し、20年前までは佐賀市民の商売の町であった物件を木質化。
近年はぽつぽつと店舗が増えたり、減ったりの地域になっている現状です。
そのような背景のなか、旧店舗は愛敬町に店舗を構えていましたが、この呉服元町という佐賀の由緒ある商店街に場所を移し、なおかつ地域が明るく元気になるように県産材を使い木の香が香る【魚と蒸留酒】のお店を造りました。
木材を使用した箇所(外装・内装)
外装アプローチ。
内装は2.000本近い世界の蒸留酒のバック棚の壁面に県産杉板を貼りました。
木材(特に県産木材)の利用を工夫したところ
アプローチ外壁から内装に至るまで県産杉を使う中、商業地域で準防火地域であったため、表面材の下地を全て防火材を施しました。
施主の思いを汲んだところ
通常は薄暗いバーがほとんどですが、当店は魚料理と蒸留酒をお客様にお出しするために、店内は明るく杉材の壁面も優しい色合いに仕上ていただきました。
壁面の色合いと杉の香りがお客様にも好評で、居心地がよく何度も再訪していただいてます。
■住宅概要/敷地面積 127.27㎡・延床面積 86.94㎡
木材使用量(㎥)
全体使用量/12.82
うち構造材/8.64
うち県産木材(㎥)
全体使用量/2.27
外装材面積/18.00㎡
内装材面積/60.00㎡
審査委員講評
旧呉服元町のアーケード街に木の香りと蒸留酒のマリアージュが楽しめる「蒸溜処SAKANANBAR」が誕生しました。店内は、県産スギ材のやさしい色合いが目に優しく、思わず長居したくなる明るい雰囲気。入口から一歩入ると、スギの爽やかな香りに包まれます。アプローチ外壁から内装にいたるまで県産木材を使用。約2000本の蒸留酒が並ぶ壁一面の造作棚にスギ板を施し、木のぬくもりが親しみやすさを演出しています。