林業とは
林業は苗木を植えて、育て、伐って・・・そして、また植える仕事です。
苗木の栽培
畑(苗畑)で苗木を2年から4年かけて、大きくします。
植え付け
穴を掘り、苗木を植え付けます。根の周りに土をかぶせたら、しっかり踏み固めます。苗木は、その土地に適した種類の木を選び、春または秋に植えます。佐賀県では、スギやヒノキのほか、クヌギやケヤキなどが植えられています。(スギやヒノキは1haに約3,000本植えます)
下草刈り・つる切り
苗木を植えてから5年間以上は、苗木に日光が当るように周囲の雑草を刈り払う下草刈りを行います。雑草の茂る真夏に行う作業なので、大変な作業です。苗木が大きくなるまで、年に1、2回行います。また、苗木にからみついたツル類も取り除きます。この作業を怠ると、木の生長が悪くなり、枯れてしまうこともあります。
除伐(じょばつ)
約10年たつと、植えた木以外の木が自然に生えて育ちます。この木は、植えた木の生長を妨げるので、伐採して整理します。
枝打ち
木材としての価値を高めるための作業です。枝をナタや手ノコで幹に沿って伐り落とします。こうすることで、幹が太るにしたがい伐り口が巻き込まれ、製材したときに節のない木材となります。
間伐(かんばつ)
約15年たつと植えた木が大きくなり、木と木の間が狭くなって、林の中が混み合ってきます。すると、光が十分に射し込まなくなり、木が十分に成長できず、細くて弱い木ばかりになります。そこで、約5年ごとに植えた木を伐る「間伐」を行って、太い木が育つようにします。間伐を行うと、残った木が大きくなるとともに、光が地面までに射し込むので地面に草が茂り、健康な森になります。間伐された木は、杭などに利用されます。
主伐(しゅばつ)
苗木を植えて、約40年以上たつと、やっと木材として利用できます。伐ったあとには、また苗木を植えて育てます。