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安全な山仕事のすすめ

十分な備えを行い、基本に沿った機械操作と確実な確認により安全な作業を心がけてください。
また、チェーンソー及び刈払機の使用は危険を伴いますので、チェーンソーを使用する場合は、安全衛生特別教育を、刈払機を使用する場合は、安全教育を受講してから使用するようお願いします。
それぞれの講習は、各都道府県林業・木材製造業労働災害防止協会支部において実施しています。

安全な服装

刈払機作業の基本

服装と保護具

安全に作業が出来る服装等を着用すること

  1. そでじまり、すそじまりの良い服装を着用
  2. 滑りにくく、丈夫な履き物を着用
  3. あごひもをしっかり締め、保護帽を正しく着用
  4. 耳栓(イヤーマフ)、防塵眼鏡を着用

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

安全な伐木造材作業

服装と保護具

安全の第一は、服装と保護具。次の基本を守って着用すること

  1. 服装は、そでじまりのよい長そで上衣、すそじまりのよい長ズボンを着用。履物は、足に合った、滑りにくいものを着用。
  2. 保護具(保護帽、防振手袋、耳栓、呼子、保護眼鏡等)は、正しく着用

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

チェーンソーの扱い

伐倒作業の基本

チェーンソーの点検整備と正しい目立てが大切

チェーンソーは、点検・整備を十分に、目立ては適時に正しく行い、常に最良の状態で使用すること。

  1. 外部の清掃、外部から見える異常の有無、安全装置の機能の点検を行い、異常を認めたときは、補修など適切な措置。
  2. ソーチェーンは、損傷がなく、正しく目立てしたものを使用。正しい目立ては、安全で振動障害の予防にも役立つ。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

伐倒前の確認・退避

退避場所の選定と確実な退避

退避場所は、必ずあらかじめ選定し、確実に退避すること。

  1. 受け口を切る前に、退避場所を、選定したか、退避路を確保したかを確認。
  2. 退避場所は、伐倒方向の反対側の斜面上方で伐倒木から3m以上離れた立木等の陰とし、追い口が浮き始めたら、直ちに、伐倒木を見返ることなくすばやく退避。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

造材作業の基本

ためしば・ため枝、キックバックは危険

枝払い作業は、次の点に注意して行うこと。

  1. ためしば、ため枝は内側からのこ目を入れ、ついで外側から切っておく。
  2. 枝払いは、材の山側で、元口から先端に向かって作業。
  3. 枝払いは、できるだけガイドバーの根元の部分を使って切る。先端部上側だけでは切らない。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

刈払機の扱い

刈払機作業の基本

刈払機の正しい装着

刈払機を正しく装着すること

  1. 肩バンド、腰バンド等の適切な装着。
  2. 刈払機の吊り金具への適切な装着。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

刈払機の点検整備

刈払機の点検・整備を十分に行い最良の状態で使用すること

  1. 外部の清掃
    エンジンの外部、エアークリーナー、燃料タンクの空気穴、歯車室周辺。
  2. 外部から見える異常の有無の確認(刈刃の損傷等、ネジ類のゆるみと脱落、その他部品の損傷等)。
  3. 吊り金具・バンドの損傷の有無の確認。
  4. 緊急離脱装置と飛散防護装置の機能点検等。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

上下作業・近接作業の禁止

上下作業・近接作業はしないこと

  1. 上下作業の禁止。
  2. 5m以内の立入禁止。
  3. 作業の安全のためには15m以上離れて作業すること。
  4. 作業中は相互に合図をし、エンジンが止まったことを確認して作業者に近づくこと。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

安全な刈払機作業

キックバック・刈刃位置に注意

  1. キックバックの発生しない安全な切断部分を使用(刈刃の左前部1/3を使用、往復刈りはしない)。
  2. 腰より低い刈刃位置とすること。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

木の伐り方

伐倒前の確認

他の作業者等がいないことの確認

立入り禁止区域内に他の作業者等がいないかを確認すること

受け口を切る前に、伐倒しようとする立木の樹高の1.5倍の距離の範囲内に他の作業者等がいないかを確認。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

伐倒作業の基本

正しい受け口切り

受け口を正しく作ること

  1. 受け口の深さは、伐根直径の1/4以上。ただし、大径木は、伐根直径の1/3以上。
  2. 受け口の下切りは、水平に切り込む。
  3. 受け口の斜め切りは、30度~45度の角度。
  4. 下切りと斜め切りとは、終わりの部分を必ず一致。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

正しい追い口切り

追い口を正しく作ること

  1. 追い口は、受け口の高さの、下から2/3程度の位置を水平に切り込む。
  2. 追い口切りの深さは、つるの幅が伐根直径の1/10程度を目安とし、切り込みすぎない。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

つるを適切につくる

つるを適切に作り、機能させること

つるが小さいと立木が早く倒れ始め、伐倒方向がずれたり、材が裂けたり大変危険。

  1. 追い口を、切り込みすぎない。
  2. 追い口の位置を、低すぎ又は高すぎとしない。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

くさびを正しく使い、確実な伐倒

くさびを正しく使うこと

くさびを正しく使い、伐倒方向を確実に。
くさびは常に2本を使用し、立木の大きさに応じて使用本数を多くする。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会

造材作業の基本

材の転動に注意し、必ず斜面上部で作業

玉切り作業は、必ず材の斜面上部で、正しい目立てのチェーンソーで行うこと

  1. 玉切り作業は、材の転動に注意し、必ず材の斜面上部で行い、足を、材やチェーンソーの下に入れない。
  2. 目立て不十分なチェーンソーは、強く握り、無理に押しつけて切ろうとするため、強い振動を受けるので、安全で振動障害防止の面からも、正しい目立てのチェーンソーで玉切りを行う。

出典:林業・木材製造業労働災害防止協会