木材と乾燥

木材の狂いの原因は水分です

木材は、製材された直後までは沢山の水分を持っており、大気中に放置しておくと乾燥して収縮し、ねじれや曲がりが発生しますが、木材の含水率が大気中の温湿度と釣り合う状態になると落ちつき、変動が少なくなります。
この状態の木材の含水率を「気乾含水率」と呼びますが、本県では約15%です。
適正な含水率まで乾燥していない木材を、住宅の床下のような水平箇所に使用すると、たわんでしまいクレームの原因となることがあるそうです。

【結論】 優良な木の家を造るには、「乾いた木を使う」ことが基本です。

 

プロがオススメする県産乾燥木材

天然乾燥木材「さがの木」

天然乾燥木材「さがの木」は、木を切り倒した後、枝葉を付けた状態で40日以上の※「葉付き乾燥」を行い、製材した後も60日以上の天然乾燥を行った木材です。
ゆっくりと自然な状態で乾燥するので、色つやが良く、木材の本来の香りが引き立つ優良な木材です。

「葉付き乾燥」とは、
切り倒した直後の木材(スギ)は、含水率が高いものでは200%を超えているものもありますが、枝葉を付けた状態で置いておくと葉からの水分蒸散によって木材が乾燥し、含水率を45%から60%程度まで減少させることができます。

葉付き乾燥を行うことによって

  • 虫菌害に強くなる
  • 木材の色つやが良くなる
  • 曲がり、くるいが少なくなる
葉付き乾燥 天然乾燥

 

県産人工乾燥木材

県産人工乾燥木材は、佐賀県木材協会を窓口として県内の製材業者が、民間の乾燥施設を共同利用して生産する人工乾燥木材です。
また、県産乾燥木材の認証制度の創設や県産乾燥木材の供給情報を発信するネットワークの構築などを行うことにより、他県とも価格面で競争出来る品質の安定した「県産乾燥木材」の供給体制を整備しています。

乾燥窯出し直後 県産人工乾燥木材

 

林業試験場が開発した人工乾燥スケジュール

佐賀県林業試験場では、品質の良い乾燥木材の生産技術を確立するため、平成12年度~平成16年度にかけて、木材乾燥機による人工乾燥試験を実施し、佐賀県産木材の乾燥に適した乾燥スケジュールを開発しました。
現在、この乾燥スケジュールを利用して、県内の木材乾燥施設により共同人工乾燥試験を実施しており、品質の良い県産乾燥木材を提供できるように官民協働で生産技術の向上に努めています。

試験材の重量測定 試験材の寸法測定 ヤング係数の測定
乾燥前の試験材 乾燥後の試験材
乾燥後の試験材
含水率の測定 表面割れの測定 内部割れの測定

 

集成材とは

集成材(構造用)とは

製材された板等を乾燥させ、節や割れ等木材の欠点とされる部分を取り除き、繊維方向を平行にして、接着剤を使って貼り付けた建材です。

集成材の特徴

  • 板の段階でしっかり乾燥させていることから、割れ、狂い、収縮が非常に少ない
  • 木材の欠点とされる大きな節や割れ等を除去することにより、強度が均一になる
  • 大きな断面や湾曲等様々な形や寸法とすることができる

県内で生産されている集成材

異樹種集成材とは

木造住宅の構造材として長年使用されてきたスギと強度の強いベイマツを組み合わせたており、異樹種として日本で初めてJAS認定を取得した構造用集成材です。
曲げ応力負担の高い外層部には強くてたわみにくいベイマツを、内層部には軽くてねばり強いスギを組み合わせた木材です。

「異樹種集成材」をもっと知りたい場合は、「中国木材株式会社」ホームページ